目指せ一発合格!CDMP攻略法

こんにちは。本日は前回の続き、データマネジメントの国際資格であるCDMP合格のための勉強法についてご紹介したいと思います。
実は私、先日CDMP Associate(CDMPの初級レベル)を取得しました。その際どのように対策をしたのか?受けてみてどうだったのか?等をご共有できればという意図があります。

1出題範囲

試験を受ける前に、CDMPではどのような問題が出題されるのかを知ることが大事です。
本試験では主にDMBOKと呼ばれるデータマネジメントの知識体系本で記載されている内容から出題されます。DMBOKは17章に分かれているのですが、実は章によって出題率が異なります。
以下がその内訳です。

データガバナンス、参照データとマスタデータ、データモデリングとデザイン、データ品質、データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス、メタデータ管理の章はそれぞれ出題率が10%を超えます。(オレンジのバーが該当します。)
これら出題率が10%を超える章に絞り勉強するのが効率良いでしょう。私も試験勉強では、上記範囲に絞って勉強致しました。

2試験前に確認しておくべきこと

次に試験前に知っておくことで、直前に慌てずに済む内容をいくつかご紹介します。

①GoogleChrome内であれば、検索機能が使える。
CDMPは英語での試験しか存在しませんが、実はGoogle Chrome内であれば、検索が可能となっています。(試験はGoogle Chromeで行われるため、Google Chrome以外の画面は開くことが出来ませんので注意が必要です。)
試験中もし分からない単語が出てきた場合、検索ができると知っておくことで、少し安心して試験に取り組めるのではないでしょうか?
ただし、時間制限があるので、英語で何が書かれているのか?をある程度自分で理解出来るだけの英語力も身につけておいた方が良いですが。。
※ちなみに、試験時のページを日本語に変換することも可能ですが、試験中は右クリックが使えないので、ページを日本語に翻訳できるよう設定しておくことをお勧めします。

②HonorLockという機能でカメラから試験の様子が監視されている。
こちらは、特に気にする必要ないですが、私は知らずに受験したため、監視されているのだという心理的動揺が試験中少なからずありました。
予めこういうものだと覚えておくと安心して試験に取り組めると思います。

③書籍版のDMBOKであれば、テスト中開いて読むことが可能。
最後に、紙媒体でのDMBOKであれば、試験中開いて読むことが可能です。テスト中わからないことがあればDMBOKを引いて確認することもできます。
しかし、先ほども申し上げたように時間制限があるため、頼りすぎるのも注意が必要です。

3勉強方法

ここまで、試験を受ける前に知っておいた方が良いだろう内容を私の独断と偏見でご紹介しました。次にCDMP合格のために私が行った勉強法をご紹介したいと思います。これは私個人が試験合格のために取り組んだ方法ですので、ご参考程度に考えていただければ幸いです。
ちなみに受験者である当時の私のステータスとしては、データマネジメント業界で働いて1年弱、英語はTOEIC800程度の状態でした。

①DMBOK日本語版の通し読み 約30h
まずはDMBOKの各章(出題率が10%を超える範囲)について、一通り読むことから始めました。全体を俯瞰して各章にどのような要素や概念、役割があるのかというものをある程度頭に入れ、各章の流れを理解するという目的がありました。

②DMBOK英語版の通し読み 約45h
次にDMBOK英語版を通して読むことを行いました。読んだ範囲としては、先ほどDMBOK日本語版で読んだ範囲と同じです。試験が英語のため、出来るだけ英語の文章を英語のまま理解することを心掛けました。どうしてもわからない文章はDMBOK日本語版の同じページを確認し、そこで書かれた内容をメモしながら読む進めていきました。英単語で躓くものが出てくればネットで調べ、同様にメモを残して読む進めました。
DMBOK英語版についても、深く理解するというよりも、全体を俯瞰するイメージで学習しました。
※DMBOK英語版を持っていない方で本試験を検討されている場合、購入することをお勧めします。かなり費用がかかってしまいますが。。

③Practice examsの受講 約10h
Practice examsとは、CDMPを購入した際ついてくる練習問題のことです。
CDMP Fundamentalsの出題形式と同様4択で出題されます。Practice examsは1回あたり40問の試験を受けることができます。Practice exams全体で保有する問題が合計200問あり、そのうちの40問がランダムで都度出題されます。このPractice examsで出題された問題が、本試験で出題されることはあまりありません。また、何度か解くうちに知っている問題が多く出てくるため、Practice examsの問題を覚えるというよりも、出題形式に慣れる目的で受講を行っていました。

④DMBOK日本語版の精読 15h
最後にDMBOK日本語版の精読を行いました。精読と言ってはいますが、行ったことは主にDMBOKで出てくる、似たような用語や概念の違いを理解することです。例えば、データガバナンス章の中に「データガバナンス組織」というものが存在します。
※下記に「データガバナンス組織」の例を記載。
これは、企業内の様々なレベル(現場ごと、部門ごと、全社など)の問題に対応するため設置される組織のことですが、こういった用語や概念の違いを区別することを意識的に行っていました。
というのも、Practice examsを受けて、用語や概念についての意味を答えされるものが多いと感じたからです。全ての単語や用語を理解するのは大変なので、出題率が10%を超える章に絞り、尚且つ個人的に「ここが良く分かっておらず、重要そうだ」というものを選び理解を深めていきました。

※「データガバナンス組織」の例(DMBOK p102 一部抜粋)
データガバナンス営委員会:
企業内でデータガバナンスの頂点に位置する、最も権限を持った組織。データガバナンスアクティビティの監督、支援、予算措置に権限を持つ。機能横断的な上級幹部で構成されている。通常データガバナンス評議会(DGC)や、CDO(チーフ・データオフィサー)の推奨するデータガバナンスや、データガバナンスが支援するアクティビティに資金を提供する。
データガバナンス評議会(DGC):
データガバナンスの取組、課題、報告を管理する。

4受けてみての感想

ここまでご紹介した準備を踏まえ、CDMP Associateを受験し、見事合格することができました。
実際受けてみて感じたのは、歯ごたえがかなりあるなということでした。そもそも英語試験しかないこともあり問題文が何を言いたいのか正確に把握しきれない問題があったことや、私自身業界の経験が浅いため単純にわからない問題も多かったです。ですが、試験中に翻訳が使えたり、DMBOKを開くことができたので、自分のわかる問題を出来るだけ落とさないよう落ち着いて取り組んだことが合格に繋がったと考えています。
もしかすると、データマネジメントについてあまり詳しくなくとも、IT業界での知見をある程度持っている方であれば割と簡単に突破できるのかもしれませんが、私のよう業界歴が浅い人に取ったらかなり歯ごたえのある試験だと思います。
また、本試験に挑戦するという目的を持ってDMBOKを読んだおかげで、今まで眺めているだけで、いまいち理解できなかった内容が頭に入るようになったというのが非常に良かったなと感じています。

※余談ですが、まだこの資格を取ったことによるメリットは感じられていません。。
恐らく今後データマネジメントがもっと普及するので、その際この試験を持っているとかなりのアドバンテージになると踏んでいます(多分)。

5最後に

今回は、CDMPという試験合格のための勉強法をご紹介しました。次回からはもう少しデータマネジメントや、データに関して踏み込んだ内容を私のアウトプットもかねてご紹介させていただければと思います!
こちらを読んでくださっている皆さんと一緒にデータ、データマネジメントの重要性や実践の方法等を勉強できればと考えておりますので、ぜひ気軽にご覧になってください!あとコメント等もいただけますと幸いです。
ではまた次回!

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