DMBOKとは?データマネジメントを学ぶ上での必読本をご紹介

本ブログ第一弾の投稿となります。
さて記念すべき第1弾は、データマネジメントとデータマネジメントを学ぶ上で必読本であるDMBOKについて簡単にご紹介したいと思います。

データマネジメントとは

データは企業にとって重要な資産と呼ばれるようになり久しいです。しかし、それを分かっていながら実際にデータを資産として積極的に管理できている組織は多くありません。
なぜなら、データは偶然価値が生まれるものではなく、しっかりとしたビジョン・計画を持ち、コーディネートして積極的に取り組む必要があるからです。
そのために必要な要素の一つとしてデータマネジメントがあります。

データマネジメントとは、データやインフォメーションから価値を生み出すためにデータライフサイクルを通して計画、方針、スケジュール、手順などを開発し、実施し、監督することを指します。
また、データマネジメントの活動は非常に広範囲に渡ります。データからどのように戦略的な価値を生み出すのか?や、データを管理するデータベースのパフォーマンスをどう向上させるのか?といったITスキルと非ITスキルの両方が必要となる活動です。

データマネジメントは幅広い人にとって知っておくべき分野ですが、広範囲に渡る活動かつ、実体が捉えづらい分野であるため何からどう学べばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?そんな方にご紹介したいのがDMBOKです。

DMBOKとは?

では、DMBOKとはどういった本なのでしょうか?
DMBOKは”The Data Management Body of Knowledge”の略で、データマネジメント知識体系ガイドと呼ばれます。
Data Management Association International (DAMA-I)※1という組織から刊行されており、データマネジメントのもっとも信頼できる入門書となるよう編集されています。
現在2nd Editionが刊行されており、日本語翻訳版も存在しています。下記画像にリンクを貼っておりますので、是非チェックしてみてください。

データマネジメント知識体系ガイド 第二版

DMBOKの概要

DMBOKにはどのような内容が記載されているのでしょうか?
DMBOKは17個の章に分かれており、600ページを超える大作となっています。
各章で、成熟したデータマネジメントに必要な知識領域や、組織の変革を導くためのTips等がふんだんに盛り込まれています。
特にDMBOKの内容が表れているのが以下の図ではないでしょうか?

データマネジメント協会 日本支部(DAMA Japan)

この図の中で記載されている円は、DAMAホイール図と呼ばれ、この円に書かれた内容が成熟したデータマネジメントに必要な機能を表しています。
DAMAホイール図の読み方としては、アーキテクチャ(Data Architecure)と書かれている領域を始めとし、右回りに読むのがデータマネジメントを推進する流れとして良いとされています。(確か。。)
また、全ての領域に接する形でデータガバナンスという知識領域があります。このデータガバナンスは全てのデータマネジメント知識領域に不可欠な内容です。いずれこのブログでもご紹介しようと思っています。
また、DAMAホイール図下部に書かれている5つの章は、DMBOK第二版で新たに追加され、ビッグデータとサイエンスといった近年のトレンドに対応しているものや、組織変革管理といった変革を起こすための知識まで幅広く網羅しております。

最後に

今回は、データマネジメントとデータマネジメントを学ぶ上で必読本となるDMBOKについてを簡単にご紹介いたしました。
次回からは、DMBOKにおける各知識領域の要約をご紹介しようと思いますが、その前にデータマネジメントに関する国際資格であるCDMPについてご紹介したいです。
CDMPは先ほど紹介したDAMA-Iが認定している資格であり、DMBOKとの関係性も非常に強いです。
DMBOKを買ってみたはいいけど読み方が分からないといった方にとって参考になると思いますので、楽しみにしていてください。
それでは!

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